IT系の仕事をしていると時々耳にする言葉があります。「クラサバ」「WEBシステム」です。
この二つはよく比較されることがあって違いの理解があまりできていない時があります。僕も違いに関しては自身が無い時が時々あります。
なので、自分自身の理解を深めるために今回書いておこうと思います。
クラサバとは
まず、クラサバとはクライアントサーバの略語です。
クラサバはWEBシステムと同様にクライアント端末とサーバ間で通信を行いますが、特徴としてはクライアント側にプログラムソフトをインストールします。
そして、クライアントでは専用のソフトを起動してクライアント上で処理を実行させます。この処理のなかでサーバに対して必要な情報を取りに行ったります。これが、クラサバの基本的な形です。
クラサバのメリット・メリットとしては、以下のようなことが考えられます。
■クラサバのメリット
・クライアントにも処理を負担させるのでサーバの負荷を分散できる
・細かい仕様の要件でもプログラムを作りやすい
・サーバとの通信量は比較的少ないので回線が詰まりにくい
■クラサバのデメリット
・バグなどの対応でバージョンアップのたびにクライアント側のソフトの入れ替えが必要
・クライアント側の情報更新が遅れて、最新の情報を参照できないこともある
WEBシステムとは
WEBシステムはWEB系と言われることがよくあります。
仕組みとしてはシステム個別のソフトは不要で、Internet ExplorerやGoogle Chromeなどの汎用的に使われているブラウザを使用します。クライアント端末にソフトをインストール作業は基本的に必要ありません。この点の運用はすごく楽です。
ブラウザに表示されるフォームに値を入れて、サーバにPOST(送信)して処理を実行させて画面に結果を表示させます。ただし、ブラウザの種類やバージョンなどの差異でちゃんと実効されない場合もあります。
■WEBシステムのメリット
・WEBブラウザがあれば利用可能なので、比較的幅広い端末で利用ができる
・システム更新時のクライアント側の作業の負担が少ない
■WEBシステムのデメリット
・ブラウザの仕様の制限で柔軟な開発ができない
・サーバとの通信量が増えるので太い回線がある方が良い
・通信環境が無い環境では全く使えない
・サーバに処理が集中する※1
※1、最近のサーバはキャッシュ容量がすごく多くなるなどスペックが高いのであまり気にならないと思います。
さいごに
クラサバとWEBシステムの違いを簡単に書きました。
僕自身の理解を深めるためでもあるし、見てもらった人にとって参考になればと思います。
余談ですが、スタンドアロンという形もあります。これはプログラムもデータベースなども全て1台のマシンに入れて単独で完結しているものです。