自動車はリースという手段もありだと思う
自動車のリースについてちょっと気なったので、少し調べてみました。
一昔前は、自動車というのは購入するという考え方しかありませんでしたが、ここ数年はリースという考え方も増えてきました。
リースとは
そもそも、リースとは、
リース(lease)とは、リース会社が、企業などが選択した機械設備等を購入し、その企業に対してその物件を比較的長期にわたり賃貸する取引をいう[1]。リース対象物件は中古・新品を問わないが、多くの場合新品物件をリース会社が借手企業の代わりに購入した後、貸し出す。物品の所有権はリース会社にあるが、企業は自社で購入した場合とほぼ同様にして物件を使用できる為、日本を含め世界中で設備投資の手段として広く普及している。
引用にもあるように、顧客などが欲しいものをリース会社が代理で購入し顧客に貸し出す仕組みです。あくまでも、所有権はリース会社にあるので、最終的には返却するか残価を支払うことで所有権を移すこともできます。
車を借りるという点ではレンタカーも頭に浮かぶと思いますが、レンタカーとリースの車の違いとしては、レンタカーは車種や色や装備品は限定的ですが、リースは車種や色や装備品を選択できる自由度は高いです。それと、費用的な点でもリースは長期になることから割安になります。
リースと購入の場合を比較
費用面でのシュミレーション
そこで、購入とリースはどちらがお得なのか費用面でシュミレーションをしてみました。
シュミレーションの条件として買い取りの場合は、
・車種は計四自動車で、費用相場は諸々込みで170万円
・メンテナンスは半年ごとにオイル交換代として4,000円
・車検代は12万円として計算
リースの条件としては
・同じく計四自動車で170万円の価格帯の車種
・毎月の支払いは均等
というところでシュミレーション結果のグラフはこちら(あくまでも参考値です)。縦軸は費用で横軸は支払い回数(月)です。
パターンとしては5年リース、7年リースと、購入に関しては車検のタイミングを考慮して5年、7年、9年、11年を出しています。
こうやって見てみるとリースは意外に良い手段なのかもしれません。
5年での乗換は周期が早いので費用の負担は高くなる傾向があります。
7年での乗換は73回目あたりから一時的にお得になりますが、すぐに逆転して負担がかかる傾向があります。
9年の場合は73回目あたりからお得になって、108回目あたりで逆転します。それに、5年目以降も経年劣化した自動車に乗ることになります。
11年の場合は73回目あたりからお得になって、しばらくは車検やオイル交換代などのメンテナンス代の負担で乗り続けることができますが、こちらも5年目以降はガタがきて古い車に乗っていることになります。
これらの購入の場合と比べてリースの場合は、5年もしくは7年で新しい車に乗ることができるので新鮮な気分にもなれるし、生活環境の変化の対応にもしやすいと思います。
リースの時のメリットとデメリット
リースにしたときのメリットとデメリットは以下のように考えています。
■リースの時のメリット、デメリット
(メリット)
・車検代や整備費用(メンテナンス)などの突然的な費用の心配がいらない。スタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)の交換も含まれている
・リース期間終了後は、また新しい自動車に乗り換えることができる
・乗換の時に高額な費用の準備がいらない
・自動車諸税(取得税・自動車税・重量税)がリース代に含まれていて、支払いの手間も省くことができる
・ガソリン代を割安になるなどリース会社の特典もある
(デメリット)
・毎月の支払になるので家計の計算が面倒
・厳密にいうと借りていることになるので、雑に扱うと問題になる不安
・自動車の改造が好きな人は不満があると思う
・金銭の緊急時に資産として売却することができない
・中途解約の場合は期間分の残額の支払いが必要
・事故で修復不可能になってもリース代の支払いは継続
購入の場合のメリットとデメリットはリースの時の内容を反転した表現になると思います。
リースのメリットなどを考えてみて一番思ったことは、リースの場合は手間がかかるいろんなことを代理でしてくれるというのが大きなメリットなのかなと思います。それに、タイヤの交換などもリース代に含まれているので突然な出費が不要ということで家計の管理も楽になると思います。
それと、5年もしくは7年で新しい車に乗ることができるので、古い車に乗ることによる故障率の高さを気にすることも減ると思います。それに、乗り換えるたびに多額の初期費用も要らないのは少し魅力です。
デメリットに関しては毎月の支払で家計の計算が手間になるかもしれませんが、リース用の口座を用意してまとめて入金しておけば管理の負担を減らすこともできると思います。それと、改造などをせずに普通に乗る分であれば影響は無いと思います。
それから、リースで5年と7年の違いとしては、7年の場合は車1台分の費用を長期で分割するので毎月の負担は少なくなりますが、期間が長いほど中途解約の可能性が高くなるのがリスクになると思います。反面、5年は比較的短い期間で車1台分の費用を分割するので割高になりますが、中途解約のリスクは軽減されると思います。
リース会社はどのようにして利益を出しているのか
リース会社の利益はどこから出しているかというと、リース会社はたくさんの利用者からの注文を自動車ディーラにまとめて注文をすることで自動車の購入を割安にすることができるようです。
そうすることで、利ザヤを生み出して利益を出す仕組みを取っているようです。それと、返却された車は資産価値が残っているので中古車として売却することである程度の利益を出すこともできてるんだと思います。
あとがき
車のリースはここ数年から良く聞くようになってきました。
車をリースでという文化がまだ浸透していないせいか、リースの車に乗っている人は周囲にまだいないようですが、選択肢としては十分ありだと思います。
それに、事故などで修復不可能な状況になった時の中途解約のリスクも任意保険に含まれる車両保険で補償できると思うし、家計の管理もやり方次第でクリアできる課題だと思います。
生活環境などの変化で定期的に乗り換えることができたり、税金の納付の手間だったり車検時の費用の捻出などを考慮するとリースという手段も全然ありだと思います。