突然ですが、小岩井とKAGOMEの2つのリンゴジュースがあります。
この写真だけで、どちらがリンゴ100%ジュースだとわかりますか?
実は、100%のジュースにしかできないことがあって、それは、
「果物のしずくや断面を表示する」
ことです。
つまり、果汁100%ではないジュースに関しては果実の断面を表示してはいけません。
これは法令で決められています。
というこで、 KAGOMEのリンゴジュースが果汁100%のジュースになります。
小岩井のリンゴジュースのほうは20%です。
成分表などを見てみると、カゴメのほうが濃縮還元となっています。
小岩井の方が果汁20%になっていて、原材料にも砂糖類や香料が入っています。
もっと言うと、
(質問)
果汁飲料の紙パックのデザインが、果物や野菜の写真が載っているものと、イラストのものがありますが、どういう違いがあるのでしょうか?(答え)
どんな商品でも、果実の写真やイラストを載せてもよいということではなくて果汁の割合によって変わってきます。
果汁の割合が少ない5%未満のものや、無果汁のものには、写真も具体的な絵も表示できない ことになっています。ただ、この場合、図案化した絵は差し支えない、とされています。
これは公正競争規約という業界のルールによるものです。果実飲料の公正競争規約にはこのほかに、果汁のしずくや果実のスライスを表示してもよいのは、果汁100%のジュースだけ、という規則もあります。
公正競争規約というのは、業界の自主的なルールとはいえ、景品表示法という法律に基づいて、広告表示の内容などについて、国の組織である公正取引委員会が公聴会などを開いて、一定の条件に適合しているかどうか確認し、公式な手続きを経て認められる権威のあるルールです。
引用文にもあるように、
ちなみにですが、先日にスペイン産の「Heliosのイチゴジャム」について書きましたが、この商品のラベルにも果実がスライスされたり、滴の写真は載っていません。
おそらく日本で販売するためにラベルの写真も調整されたのではと思います。
今回はちょっとした雑学のような内容でしたが、知らなかった人は今後、いろんな果実が入っているお菓子や飲み物を買う時の参考になればと思います。
今回の記事の参考文献ページ
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/110914premiums_1.pdf
http://www.tbs.co.jp/radio/call/bk/20040710.html