昨年の5月に新居に引越しをしてきて1年が過ぎました。
1年間、新しい家に住んでみて思ったことを書き残しておきます。
ちなみに、我が家はマンションや建売住宅ではなく注文住宅で建てました。
良かったことや、少し悔やまれるなど建ててみてわかったことなどを書いているのでこれから家を建てる人への参考になれば幸いかなと思っています。
惜しかった、もう少し頑張ればよかったなと思ったこと(デメリット)
まずは、残念だったことです。
収納は多めに設計したほうがいい
住んでみて、うちの奥さんと議論によくなるのが収納が少し足りない感じがすることです。
特に、1階は生活をする中で利用する割合が多いので荷物の出し入れが多いです。
なので、1階は収納は多めにすることを考えたほうが無難です。
特に、上着やカバンなどちょっとしたものを置いておく場所をちゃんと考えておいたほうがいいです。
そうじゃないと、机の上やカウンターテーブルの上が小物などでいっぱいになって煩雑になります。
うちの家では階段の下が物置になっていますが、辛うじて余ったスペースを物置として使っているので潤沢なスペースはありません。空間の高さも階段の下だけにそれほど高くは無いので、物の出し入れには少し不便です。
このような場所では上着やカバンなどの保管場所には向いていないので別の小物などを置くようにしています。
日常の生活で頻繁に利用するものを保管しておく用の収納は設計しておいたほうがやっぱり便利です。
間取りの広さは1~2割程度大きくしたほうが快適
家の広さ(大きさ)は基礎工事の時からイメージが少し付きます。
基礎工事の時に多くの人が感じるようで「えっ、これだけの広さ!?」と感じるようです。うちもそんな感じでした。
工務店との間取りの打ち合わせの時には図面をみて確認をしているわけですが、実際に工事が始まって物理的に形ができてくると思いのほか狭く感じます。
我が家でもう少し広くしておけば良かったなと一番感じる場所は、リビングです。
生活をする分には充分ですが、プラスアルファのことをしたいときに物足りなさを感じます。例えば、我が家の感想としてはピアノを置くことはできないなという印象です。
僕が勝手に考えていることですが、2人の娘にはピアノをしてほしいと感じていますが、そのためには家にピアノがあれば良いなと思っていますが、リビングに電子ピアノでもを置いてしまうとスペースをだいぶ占められてしまいます。
子どもの部屋も机とベッドを置くと部屋の大半を占めてしまうのでピアノなんて置くことができず、他の部屋にも置くことができないので、実質的に我が家にピアノの設置は不可能になってしまいました。
こんなこともあるので、部屋の間取りは1~2割程度は広めに作ったほうがいろいろと便利になると思います。
あと、個人的な感想ですが、お風呂とトイレは気持ち大きめに設計したほうが快適だと思います。
一般的な家ではお風呂が1坪分(2畳)、トイレは半坪(1畳)の広さで設計されると思いますが、あと半坪(1畳)分を折半する形でお風呂とトイレを広くするとより快適になると思います。お風呂が1.25坪(1.5畳)でトイレが0.75坪(1.5畳)にすることで印象が全然変わってくると思います。
お風呂を少し広くすることで、小さなこともがいる家庭では一緒にお風呂に入るときにスペースにゆとりができて便利になると思いますし、トイレも少し広くすることで圧迫感が少し解消されて快適な空間になると思います。お店などに行ったときに広いトイレだったら少し安心できるときの気持ちと同じだと思います。
さらに、欲を言えば洗面の空間も広めに設計したほうが快適になると思います。
我が家では約1.5坪の空間に稼働棚、洗面台、洗濯機の設置をしていますが、作業をするには少し物足りない空間の広さです。洗濯物を畳むにしても、人がすれ違って通るにしても少し窮屈感があるので、1畳分でも割り当てて広くすると少し快適になっていたと思います。
でも、広く作るということは費用の増加に直接的につながるのでなかなか踏み切れないことではあると思いますが。
採光をちゃんと設計する
あと、リビングの窓は標準のサイズから大きくすると快適になると思います。標準から外れるとオプション費用になり追加費用が出ると思いますが、リビング空間の採光は多くしたほうが快適になると思います。
我が家では標準タイプの物を選んだのでリビングの南側の壁と窓の割合がおよそ半々です。でも、窓の割合を大きくして8:2位の割合で窓を作ると多くの光がリビングに入ってくるので空間としても快適になると思います。
ちなみに、僕は撮影が好きなので子供の写真をリビングでよく撮ったりしていますが、この時にもっと光が入ってくれば撮影がもっとやりやすいなと感じています。
あと、全ての壁に窓を作っておくこともおすすめです。やっぱり、採光は多いに越したことはありません。光が入ってこない壁面は避けたほうがいいです。
我が家ではキッチンの後ろはパントリーや食器棚や、冷蔵庫を設置していますがこの辺りは光が入ってこないので少し暗い印象です。食器棚や冷蔵庫の上部は少しの空間ができると思うので、小さな窓でもつけるだけで空間の明るさの印象も違ってくると思います。
初年度の確定申告が手間
分譲のマンションや新築一戸建てでも同じですが、住宅ローン控除を受けるために最初の1度は確定申告を自分で行う必要があります。
うちの場合では土地を買ってから家を建てているので土地と建物の融資額をもとに控除を申告する必要あるので、工務店がやってくれないかなと淡い期待があったりしましたが、工務店は土地の売買契約には関わらないのですべて自分でする必要があります。※工務店が土地を所有しているケースもありますが、それでも申告は自分でやる必要があると思います。
確定申告をするために、土地と建物の売買契約書を用意したり、法務局から土地と建物の登記を手配したり、マイナンバーを用紙してe-taxから申請して、関連書類を税務署に送付したりなど手間が本当にかかりました。
でも、初めに一度しおけば翌年からは会社の年末調整で申告ができるので少し楽になります。
ちなみに、確定申告の手配をするときの相談先として家を建てたときの建設会社(工務店)の営業さんにしてみるのもいいと思います。不動産関係の知識はやっぱり多いので。
庭の管理の手間
敷地内の一部には真砂土の部分がありますが、そこには雑草がやっぱり生えてきます。
都度、うちの奥さんが草を抜いていますがいくらでも生えてくるのでキリがありません。
最近、ホームセンターで除草剤を買ってたので試してみる予定です。
効果があまりなかったら、真砂土からレンガやコンクリートや固まる砂などに変えていこうかと考えています。
浄水器の維持費用が割と高い
キッチンの水道にはビルトイン式の浄水器を取り入れたんですが、フィルターの費用が割と高いです。
ちょうど1年位で交換時期が来ましたが、フィルターの値段が約13,000円です。
ホームセンターなどで売られている浄水器であればフィルターの費用は2,000円前後で約4か月は使えることを考えるとやっぱり割高に感じます。
それに、フィルターの交換も少し大変でした。フィルターが設置されている場所はシステムキッチンの引き出しの中の奥のほうなので、引き出しを外してからの交換でした。
ここは注文住宅をして良かったなと思ったこと(メリット)
ここからは良かったなと思うことです。
自分の部屋を作ることができた
これは、注文住宅の醍醐味と言っても過言ではありませんが、狭くても自分の部屋を持つことができます。
▼ちなみに、これが僕の部屋。
僕の部屋の人差は1坪(2畳)分だけですがなかなか快適です。広めの机を置いてもパソコン作業をするには十分の広さがって、もちろん窓も付いているので光が入ってきて自然光で撮影もできたりします。
床や壁や照明も注文住宅ならではのカスタマイズもできるのでオリジナル空間ができます。
それに、適度に狭いということで作業を集中してできている感じもしています。
自身の趣味の活動のための空間を持つことができるというのは本当に良かったなと思っています。
和室の作り方を工夫
和室の広さは6畳以下のケースが多いと思いますが、うちでは8畳にしました。
▼参考までに、8畳の部屋はこのような感じ。
和室を8畳にした目的は、将来的に親との同居を考えています。親が一人になった時に同居をすることを考えると6畳では窮屈に感じると思うので広めに作りました。
今はまだ一緒に住んではいないので使いかとしては家族4人で一緒に寝るときに和室を使っています。うちの家族構成は夫婦と3歳と1歳の子供の4人構成なので、空間の広さとしてはまだまだ余裕があります。
子どもが一人で寝られるタイミングにもよりますが、おそらく、5年くらいはまだ4人で寝られるかなと思います。
それから、和室に関して言えば、廊下でリビングと分離しています。リビングとパーティションなどで区切るケースもあると思いますが、うちは廊下で分離です。
廊下で分離をしている理由としては、こちらも親との同居を想定して静かな空間を作るためです。
効果はなかなかあってやっぱり静かです。僕や子供たちの昼寝も和室ですることでリビングで何かしていても音が和室に響きにくいので静かにすることができます。
このような感じで、和室の作り方にも少し工夫を加えることができています。
敷地内で洗車
賃貸に住んでいるときの車の洗車はガソリンスタンドの洗車機を利用することが多かったですが、新しい家に引越してからは自宅の駐車場で洗車をしています。
駐車場内にある散水栓からホースを用意して洗っています。ホームセンターに行けば吐水口に付けてシャワーや水圧を調整できるものもすぐに用意できるので自宅での洗車は便利です。
うちの長女も洗車をするのが好きで、洗うときには取っ手が付いたスポンジを使って一緒に洗ってくれます。値段が高い車だと傷をつけられたりしないか心配になりますが、うちの車はそんなに気を使う車ではないので子供が手伝ってくれると少し楽しいです。
洗い流す時はホースを自分で持たないと気が済まないようなので持たせますが、案の定、自分にかかって少し大変なことになることがあります。まぁ、ご愛敬ですが。
傷をつけても安心
賃貸の時は壁とかに損傷があったりすると退去時に費用を請求されたりして少しめんどくさいことになりますが、新しい家は自分の持ち物なので傷をつけても貸主などから修繕を求められたりしません。
賃貸の時は壁に画鋲(がびょう)を挿すのにも気を使っていましたが、今はそんな心配は不要です。好きなところに好きなようにできます。
そういうこともあって、先に書いたような収納の物足りなさをDIYで改善することもできます。
現在、計画していることはリビングにパンチングボードを使った簡単な収納を作ることと、キッチンの壁面の空きスペースに大きめのブラケットを使った棚を作る予定しています。
その他にも、一部にはすでにしていますがロールスクリーンを使って稼働棚に置いているものを見えにくくすることも計画しています。
それで、これからはDIYをするのが増えてきそうなので電動のドリルドライバーを買いました。手動でもドライバーの作業はできそうですが、ねじ込む力とか作業を効率的にできると思って電動のドリルドライバーを買いました。
とにかく、賃貸ではなく自分の持ち家なのでDIYでいろいろと工夫をしていきたいと考えています。
子供たちの祖父母との距離が近くなった
買った土地は祖父母と同じ市ということもあって、祖父母の家まで車ですぐに着けるようになりました。
特に、長女(わがまま娘)はお婆ちゃんのことが大好きなので、以前よりも会う頻度が高くなったので喜んでいるようです。
それに、我が家のお米は実家からいただいているので、うちの奥さんがもらいに行くときも時間の短縮ができているので便利になっているようです。
逆に、祖父母もうちに来る時間が短くなったり、何かのついでに寄ることができているのでそういったところでも距離が近くなったことの良い効果が生まれています。
気密性・断熱性が高い
最近の家の気密性・断熱性の基準が高くなっている効果で、家の中の気温が快適です。賃貸のアパートに住んでいた時と比べると差は歴然。
夏場は、昼過ぎや夕方に家に帰ってくると涼しさを少し感じます。前の家の時は窓が西側に付いていたので、西日の影響で夕方に帰ってきた時の部屋の中の暑さは異常なくらいでした。でも、今は家自体の断熱性が高いので日差しの影響が少ないです。
冬場でも気密性と断熱性の効果は多くて、外から帰ってきた時の部屋の気温は前の家と比べるとマシな状態です。各扉の下のほうに隙間があるので、そこを埋めるような対策をするとよりいい感じになります。
ちなみに、1坪分の僕の部屋にはエアコンなどは付いていませんが、寒い冬の時期でも厚着をしていれば十分居れる状況でした。冬の間は自分の部屋を使う頻度が低いと予想していましたが、良い意味で予想が外れたので良かったです。
あとがき
新築一戸建てに引越しをしてから惜しかったこととしては
・間取りの広が少し物足りない
・採光が少し物足りない
・初年度の確定申告が面倒
・庭の雑草の管理が面倒
・浄水器の維持が割高
などです。
確定申告は初年度だけなので頑張るしかないですが、増設や改築は自身ではできないし費用がだいぶ掛かるので設計の段階で十分な広さを検討したほうが無難です。
逆に、新築一戸建てに移り住んでから良かったところは
・自分の部屋を作ることができた
・和室の作り方を工夫できた
・敷地内で洗車できる
・傷をつけても安心
・祖父母の家が近くなった
・気密性・断熱性が高くなった
といったところです。
特に、狭くても自分の部屋を作ることができたのが一番良かったです。ブログなどパソコンでいろいろするときに落ち着けるので便利です。
和室の空間もいろんな用途で利用できたり、落ち着くことができる空間なので快適です。
それに、家を建てて住んでみた総体的な感想としては、惜しかったこともいろいろありますが、でもやっぱり、自分の家を持つことができて良かったです。
土地と建物が自分の物であることの達成感や、子供たちにとっての実家ができて帰ってこれる場所があるので安心感があります。
それで、家を一度建てるだけではわからないことがやっぱり多いですが、家を建てたりするときに考えることがいろいろあると思いますが参考になればと思います。
もしかしたら、僕も遠い将来に家を建て直すこともあるかも(?)しれないので今回の経験が活かせられたらと思います。