原則20年ごとに行われている伊勢神宮の式年遷宮に関して面白い話を聞きました。
伊勢神宮に祀られているご神体、「八咫鏡(やたのかがみ)」を新しい建物に移すことを式年遷宮と呼ばれていますが、式年遷宮が行われるたびに経済の景気に変化があるといわれています。
西側に位置しているご神体が保存されている建物を
「金座(かねざ・かねくら)」
と呼ばれていて、
金座にご神体が保存されている時代を
「経済の時代」
といわれていて、その時代は
波乱、激動、物質欲が強く景気が良くなる
と伝えられています。
東に位置しているご神体が保存されている建物を
「米座(こめざ・こめくら)」
と呼ばれていて、
米座にご神体が保存されている時代を
「精神の時代」
といわれ、その時代は景気はよくなけど、
平和で心豊かな時代になる
と伝えらています。
今年は式年遷宮は金座へのご神体が遷座された年なので、これから約20年は大きな変化が生まれるかもしれせん。
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過去の金座と米座の背景を確認してみた
■1849年─69年「金座」 幕末期 黒船来航から明治維新の幕開けに向け激動の時代
■1869年─89年「米座」 明治の文明開化の時代
■1889年─1909年「金座」 日清・日露戦争の時代
■1909年─29年「米座」 大正ロマン・デモクラシーなど大衆文化開花期
■1929年-49年「金座」 世界恐慌から第二次世界大戦、敗戦の動乱期
(※敗戦の混乱で遷宮が4年延期される)
■1953年―73年「米座」 戦後復興と高度成長期時代
■1973年-93年「金座」 オイルショックからバブル経済の絶頂と崩壊
■1993年-2013年「米座」 失われた20年(戦後最長の”いざなみ景気”とデフレ不況)
■2013年-33年「金座」
これだけを見ていると見事に20年周期で景気に変化があるように見えます。
1889年─1909年、1929年-49年の金座で景気が良かったのは、主に戦争で使われる武器の軍需産業の影響でしょう。
1973年-93年のバブル経済の絶頂期や、1993年-2013年の牛丼の価格や、リーマンショックなどに象徴されているデフレの時代など、結構あてはまっているようにも感じます。
今年は金座へのご神体が遷座されたので、景気が良くなる転機になればいいですね。
実際に、今年は第二次安倍政権になってから株価も上昇して1万5千円を超えるなど正に景気回復の兆しだと思います。